2018年11月17日土曜日

第2回Body MRI技術研究会報告

去る10/27(土) 第2回Body MRI技術研究会が首都大学東京荒川キャンパスで行われました。参加者は50名でした。想定していた人数より参加者が少なく残念でしたが、活発な議論が行われてとてもよかったと思います。ご参加いただきました皆さまありがとうございました。ここの会場はひな壇でスライドも大きく見えて、会場は最高です。われわれの研究会はほぼ手弁当で運営しているのでとてもありがたいです。
受付ではこのように手書きの案内板が....当研究会らしくとても気に入っています。
会場は余裕がありました。
世話人代表で横浜栄共済病院 高橋から挨拶させていただきました。冒頭のスライド(コマーシャルも自分で作成しました)富士製薬、GEヘルスケア・ジャパン、シーメンスヘルスケア、フィリップスジャパン、キヤノンメディカルシステムズさまありがとうございました。
今回もアミンさまに大変お世話になりました。アミン松澤さんによるZiostation2 最新技術の紹介をいただきました。
今回は電子資料を用意しました。1000円という高い参加費ですが、500円は電子資料の費用です。最初から付いていますので、リアルタイムに資料を見ることができます。研究会は終了しましたが、同様に1000円で資料を見ることが可能です。是非こちらにアクセスください。ハートオーガナイゼーション社の田中さんから参加登録方法の説明をおこなっていただきました。後から参加されるかたもいましたので、会の中盤にも行っていただきました。
各社のDWIの特徴ということで、日立製作所以外のMRI装置のDWIシーケンスの特徴を世話人から発表させていただきました。GEは横浜栄共済病院の高橋から、シーメンスは東京慈恵医大柏病院の北川さんでした。主にResolveの話でした。原理の部分の詳細に説明がありましたが、ecasebookで是非皆さん質問してみてくださいね。
キヤノンの説明は、等潤病院の松島さんでした。メーカーが違うと解釈も違うということで、様々な違いが大変面白かったです。これは逆のことも言えますね。キヤノンのユーザからGEやシーメンスを見るとどう映るのか?とても面白いですね。ecasebookで是非皆さん質問してみてくださいね。
フィリップのDWIの基礎は東千葉メディカルセンターの坂井さんでした。TSE-DWIやMulti Bandの話もありました。ecasebookで是非皆さん質問してみてくださいね。
各社のDWIの特徴の説明が終わったので、各社ユーザによる実際のDWIBSのやり方を説明してもらいました。まず、GEは川崎幸病院の中さんでした。詳細はecasebookをご利用くださいね。
シーメンスは昭和大学江東豊洲病院の勝又さんでした。詳細はecasebookをご覧ください。
フィリップスは東海大学付属病院の高野さんでした。ecasebookで是非皆さん質問してみてくださいね。
最後はキヤノンユーザ、北柏リハビリ病院の金井さんでした。金井さんの創意工夫は必見です。是非皆さんecasebookをご利用ください。

世話人の鹿児島医療技術専門学校の平原さんからはDWIBSの問題点をレクチャーいただきました。腸管信号抑制法の一提案をいただきました。これは会場に来た方だけの情報でした。是非やってみてくださいね。

会場から多くの質問をいただきました。ありがとうございました。
上尾中央総合病院の石川さん

演者でもありました。東海大学付属病院の高野さん 
世話人の坂井さんも質問していました。 
 1部 座長の北川さんと平原さん
 2部 座長の坂井さんと松島さん
質問に答える金井さんと高野さん

次回は来年の10月後半を予定しています。DWIBSのWW, WLの標準化とかできれば良いかな?とも思っています。是非皆さん、Body DWI研究会は重要ですが、Body MRI技術研究会も宜しくお願いします。

































































2018年9月21日金曜日

第2回Body MRI技術研究会

第2回Body MRI技術研究会が開催されます!
2018年10月27日(土) 13時から
首都大学東京 荒川キャンパスです。
内容は各社のDWIBSの実状のついて、各エキスパートの先生より、お話しいただきます。
実際にどうやって検査をおこなっていくのか?わかりやすく解説をしていただきます。初学者の方歓迎です。各メーカーごとに行います。

また各社のDWIの特徴についての講演もありますので、
そちらもお楽しみに!こちらは世話人のほうで皆さまにわかりやすく解説します。
今回はすぐに資料を見られる(スマホやPCで)仕組み(ecasebook)を作成しました。実際のやり方も教えていただける予定をしています。会の途中でも資料が見られます。終わった後でも、SNSを使っているかのように討論できます。
是非ご期待ください。
しっかり質疑応答・討論の時間を確保していますので
そこで話された内容が勉強になることを期待しています。
是非ともみなさま ご参集のほど宜しくお願い致します!!

PDFはここ

2018年4月1日日曜日

第1回Body MRI技術研究会報告

第1回Body MRI技術研究会終了しました。東京:八重洲ホール201号室で開催しました。
参加人数はとても心配したのですが、満員御礼73名の参加でした。参加いただいた皆さまありがとうございました。
アミンの帆足さまから、「Body MRI, Body DWIに必要なソフトの紹介」ということで、ZIOSTATION2のBODY MRI技術のお話をいただきました。
まずは、Computed DWIの説明をくださいました。これはもうすでに皆さんご存知ですよね。例えばb0とb1000を撮影したとします。内挿してb500や800、外挿してb1500, 2000それに3000という画像を作り出すことができます。ADCのエラー値(負のADC値)を削除する機能を用いることでノイズを押さえたComputed DWIの画像を作り出すことが可能です。もう一つはADCヒストグラム解析です。治療前後で解析することで、治療効果判定に使うことを目的としていいます
最後はマルチステーション結合です。この画像のようにDWIBSの各ステーションをいとも簡単に結合してくれるアプリケーションです。頸部のコイルは高感度、胸部は低感度であたとしても自動で濃度調整して、結合してくれます。
RealiZeはザイオソフト社がPhyZiodynamics技術から派生したアルゴリズムを利用して、これまで培った器官の形状の認識、接近する器官の分別の技術を発展させた三次元形状認識技術です。CT値を元にしたエクステンダー、アイソレーターといった技術に、RealiZeは更に、PhyZiodynamics技術を利用して新たなアルゴリズムをこれらに加えました。つまり分離機能や抽出機能が向上したということです。
司会・進行は世話人である。東千葉メディカルセンターの坂井さんにおこなっていただきました。急な司会をお願いしたのにも関わらず、素晴らしい司会進行でした。ありがとうございました。
トップバッターはキヤノンメディカルシステムズのユーザです。「キヤノンでもいける?Direct Coronal DWIBS」ということで 草加市立病院の佐藤さんと等潤病院の松島さんがコンビ発表をしてくれました。このコンビ発表も新しい試みです。佐藤さんは1.5Tでの工夫、松島さんは3.0Tでの工夫でした。佐藤さんはファントム実験など歪に対しての撮像パラメータを調査してくれました。とても面白かったのはキヤノンでは、周波数マトリクスを変更しても歪みに全く影響がないということでした。これはサンプリング時間が同じでBWが自動的に調整されるためであることが判明しました。メーカごとで違うのでこれもBody MRI技術研究会をおこなって、よかったと思いました。佐藤さんはPIを用いず、位相方向をSIに設定しているということでした。
3.0Tは松島さんでした。SI方向を位相に設定するのは同じでした。感度MAPを撮像中心に設定することで画質が向上したということでした。またSI方向の感度領域を絞り撮像するのでステーションは5くらいになるということでした。
GEユーザは横浜南共済病院の南さんと横浜栄共済病院の高橋のコンビ発表でした。「DWIBSの脂肪抑制効果と現場の工夫」ということで発表させていただきました。南さんは25cmのファントムを作成(中性洗剤+ピーナツオイル)して脂肪抑制効果を調べました。1.5TではSTIR onlyで良い効果を得られましたが、3.0TではSTIR+SSRFで一番良い結果を得られたということでした。残存脂肪は低いADCの影響も絡んで、高い信号強度となり、それが大きくケミカルシフトをおこすということが問題です。
高橋は当院の現状と、この画像のようにケミカルシフトとなった高信号の脂肪はMIPをすると障害陰影となり画質を落とすため、VR削除などを利用して、脂肪を削除する必要がある旨を説明しました。また前述した、ZIOのマルチステーション結合を利用することで非常に簡便に画像を作成することができること、ローテータで回ってきた技師でもある程度作成できることを説明しました。
最後はシーメンスユーザで関東中央病院の増田さんが「Whole body MRI検査について」ということで発表してくれました。1.5Tと3.0Tを持っていますが3.0Tを使ってDWIBSを行っているということでした。増田さんは関東中央病院の検査概要から、PETとの比較、脂肪抑制のことなど多岐に渡って説明してくれました。SSGR+STIRの組合わせが一番良いということでした。SSGRの利用経験がないのでとても興味深い内容でした。頸部ではバリウムPadという磁場不均一補正補助具を使用しているということでした。これを用いることでSSGRも影響がないのでしょうか?とても良い工夫だと思いますPixSpaceのBD-scoreを用いて定量評価をおこなっているということでした。このソフトも治療効果判定に用いることができます。動画はここ
フロアーから多くの質問がありました。皆さまありがとうございました。DWIBSの父、東海大学の高原太郎先生もご参加くださいました。サプライズでした。
最後に、勉強会のイノベーションであるecasebookに関してHeart Organizationの田中さんから説明がありました。勉強会が終わった後に上記の画像のように演者のスライドをアップロードして、facebookのように質問ができる。また質問を読むことができる。演者から解答が読めるサービスです。こういう機能を利用したいか?という問いかけに、4割の方が利用してみたいということでした。DWIBSのことをもっともっと現場の人間が語ろう!ということが目的なのでこのサービスを検討してみようと思います。また決まりましたら皆さまいご報告いたします。第2回は10/27(土)に首都大学東京荒川キャンパスで開催します。また東海大学 高原太郎先生が主管の第9回Body DWI研究会は8/26(日)同じく首都大学東京荒川キャンパスで開催予定です。是非こちらもご参加ください。

富士製薬さまには研究会のパンフの配布を手伝っていただきました。
GEヘルスケアジャパン・シーメンスヘルスケア・キヤノンメディカルシステムズ、そしてアミン株式会社さまと共催させていただきました。各社の皆さまありがとうございました。


2018年3月11日日曜日

第1回Body MRI研究会

新しい研究会のご案内です。Body MRI技術研究会を立ち上げました。皆さんはご存知ですか?骨転移の診療ガイドライン(2015)にてPET/CTと全身DWIを含むBody MRIの診断能は同等とされています。Body DWI研究会(東海大学 高原太郎先生主管)の冒頭でユーザの取り組みというコーナーがあるのですが、いつも少し消化不良を感じていました。本会とBody DWI研究会は別の会です。
 もう少し撮影の部分(技術)や実際(画像処理方法やFusion:色合い)などを、現場の人間がゆっくり話せないものか?フィリップス社のDWIBSが先行しているのはわかるが、他社はどうなっているのか?1.5Tと3.0TのDWIBSは同じなのか?何が違うのか?3.0Tしかもっていない施設がどんどん増える中で3.0TのDWIBSも検討していかなければなりません。それに対するメーカの姿勢は?改善をお願いする部分はどこにあるのか?など、今後こういった話題で討論する場を設けてみようと考えました。今回はGE, キヤノン、シーメンスのユーザを対象としていますが、今後は日立製作所、フィリップスユーザも参加できるように考えています。3/30金ですが集まりやすいように東京八重洲で開催します。会場は70名ほどのキャパです。会費は500円です。是非ご参加宜しくお願いします。    PDFはここ